インフルエンザの特効薬【エルダーフラワー】

その他

メディカルハーブ検定の勉強まとめ

マスカットのような甘い香りが特徴のエルダーフラワー

その歴史は古く、医学の祖ヒポクラテスが使用したという記述が残されており、万能の薬箱としてヨーロッパでは民間薬として親しまれている

ハーブを煮詰めて作るコーディアルはエルダーフラワーから始まった

和名はセイヨウニワトコ
魔よけの効果があると伝えられており、ハリーポッターで最強の魔法の杖として登場している

かつてイギリスでは虫よけとしてトイレのそばに植えられていたこともある

基本情報


学名

Sambucus nigra

和名

セイヨウニワトコ

科目

レンプクソウ科

使用部

花部

主要成分
  • フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)
  • クロロゲン酸
  • 粘液質(多糖類)
  • ミネラル(とくにカリウム)
  • 精油
作用・適応

作用

  • 発汗、利尿、抗アレルギー

適応

  • 風邪、インフルエンザ、花粉症
その他

フラボノイドを豊富に含むハーブの代表で、発汗や利尿作用をもたらす

抗アレルギー作用をもち、カタル症状を鎮めるため花粉症の症状にも用いられる

欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれている

英国ではコーディアルと呼ばれる伝統的な自然飲料として楽しまれている

参考メディカルハーブ検定テキスト 公式テキスト

※カタル症状
感染症による粘膜の腫れからくる症状
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、瞼の腫れ、目の充血など

Sambucus サンブカという古代ギリシアの楽器
nigra 黒い

実が黒色をしている
実には毒性があるが煮ることで食用が可能になる

エルダーの由来はアングロサクソン語の炎を意味する「エルド」
火を起こすために枝が利用されていた

フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)
フラボノイドと糖が結合した化合物
ルチンは毛細血管の働きの安定・強化、血流改善、抗炎症作用がある
クエルシトリンは渋み成分、毛細血管の働きの安定・強化、血流改善、抗炎症作用、利尿、便秘改善

クロロゲン酸
ポリフェノールの一種、抗酸化作用、脂肪燃焼、血糖値の上昇を抑える

粘液質(多糖類)
粘膜の保護

まとめ

抗アレルギー作用をもち、鼻水・鼻詰まりの症状(カタル症状)を緩和してくれる

粘膜を浄化してくれることから風邪やインフルエンザの感染症対策として利用されており、「インフルエンザの特効薬」と呼ばれている

フラボノイドとカリウムを豊富に含んでおり利尿、発汗作用に優れる
利尿、発汗作用によって毒素の排出が促されることからむくみの解消にも効果的

お茶にすると黄色くなるが、これはフラボノイドの色素成分による

古くから風邪やアレルギー対策、魔よけに防虫として利用されてきたエルダーフラワーはまさに万能の薬箱

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