【アーユルヴェーダ的】1日の過ごし方

その他

アーユルヴェーダはインドの伝統医療。

アーユルは「生命」、ヴェーダは「科学」を意味し、
アーユルヴェーダは生命科学と訳されます。

よりよく生きるための知恵を教えてくれるものです。

病気の予防や治療だけでなく、
生活スタイルの提案など幅広く教えを説いてくれています。

そんなアーユルヴェーダが教えてくれる1日の過ごし方とは
どのようなものかをあれこれまとめてみました。

3つのエネルギー

アーユルヴェーダでは人間は
ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つのドーシャ(生命エネルギー)によって
成り立っていると考えられています。

この3つのドーシャは時間帯によってバランスが変わるため、
それぞれに適した過ごし方をすることでバランスを保ちます。

ヴァータ(VATA)

風のエネルギー
運動や感覚・神経の伝達などの体内の機能や活動の調整
軽・冷・動・速・乾

ピッタ(PITTA)

火のエネルギー
消化や代謝の調整
熱・鋭・軽

カパ(KAPHA)

水のエネルギー
細胞の構成、身体の内部構造の維持と免疫を支配
重・冷・遅・粘

1日の過ごし方

2:00~6:00 ヴァータの時間

【起床】
ヴァータが高まる時間は起床しやすいと言われています。

朝はもっとも体が敏感で、
自然のメッセージを受け取ることのできる大切な時間です

特に、日の出の96分前の
「ブラフマフールタ」(神聖な時間、宇宙の叡智の時間)は
神聖な気に満ちた時間とされています。

この時間に起床することで精神性を高めることができると言われています。

日の出前に起床するのはなかなかハードルが高いので、
AM6:00までには起きるようにしましょう。

6:00~10:00 カパの時間

起床後はすぐに起き上がらずに、今日1日が幸福に過ごせるように考えます。

身体が目覚めてきたら、まずは口内を洗浄します。

【口内洗浄】
起き上がったら歯を磨くか口をすすぐかで口の中を浄化します。
食べたものが体内に入る第一関門としてアーユルヴェーダでは
口内衛生を重視しています。
現代の医学でも口内衛生の状態は重大な病気に
つながる可能性があると考えられています。

【水を飲む】
口の中が清潔になったら、
コップ1杯の水を飲みます。(冷たくないもの)
体内の巡りをよくして排泄のリズムを整えましょう。

【軽いマッサージ】
動くための準備としてオイルを使って軽いマッサージを行います。
前日からの老廃物の排出を促しましょう。
皮膚をオイルの膜で覆うことで体を温め、筋肉を整える効果があります。

【ヨガか散歩】
10~20分程度のヨガか散歩をしてオイルを浸透させます。

【シャワー】
オイルが浸透したらシャワーを浴びるかタオルで拭いて余分なオイルを取り除きます。

【朝食】
消化力が弱いの軽めにいただきます。

10:00~14:00 ピッタの時間

【昼食】
11時から13時が最も消化力が高まる時間です。
この時間に合わせて昼食をとりましょう。
アーユルヴェーダでは昼食を最も充実したものにするように教えています。

【昼食後】
消化を促すために5分ほど安静に座っていましょう。

【軽い散歩】
消化を促し、午後の活動のリズム作りのために軽い散歩を行います。

14:00~18:00 ヴァータの時間

【活動】
運動のエネルギーが高まる時間、フットワーク軽く動くことができます。
疲れやすいので、おやつをとりながら休憩するのがおすすめです。

【ヨガ、呼吸法、瞑想】
軽いヨガ・呼吸法・瞑想を行って1日の疲れをとります。

18:00~22:00 カパの時間

【夕食】
消化力は高くないので早い時間に軽めにいただきます。

【夕食後】
昼食後と同様に5分ほど安静にします。

【リラクゼーション】
家族と団らん、読書、散歩、香りを焚いてゆっくり過ごすなど
リラックスして過ごしましょう。
入浴は食後2時間以上たってからするようにします。
夕食前に入浴しておくのもいいでしょう。

【就寝】
22時までに就寝するのが理想です。
身体の組織は22時から2時のピッタの時間に作り変えられるので、
24時までには床にはいるようにしましょう。

まとめ

アーユルヴェーダでは、
人間は3つのドーシャ(生命エネルギー)によって
成り立っていると考えられています。

時間によって体内のドーシャバランスが変わるので、
それぞれに適した過ごし方をしましょう。

私たちは自然の中で暮らしています。
自然のリズムで暮らすことで自分の中を調和し整えることができます。

しかし、現代社会ではこのような理想通りの生活をすることは難しいことです。
自分にとって取り入れやすい部分を徐々に習慣にしていくのがいいでしょう。

起床時間や就寝時間を整える、
朝起きてからのルーティンを変えてみるなど。

できることから始めて、自分の中の自然のリズムで暮らし、
心と体を整えてみるのはいかがでしょうか。

Photo by Chinh Le Duc on Unsplash

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